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第5回ふなばし三番瀬海浜公園フォトコンテスト受賞作品

第5回となる今年の『ふなばし三番瀬海浜公園フォトコンテスト2014』は、「三番瀬」部門と「富士山」部門の二つの部門を設け、募集いたしました。3年ぶりの再開でしたが、関東近県から、三番瀬部門188点、富士山部門56点、合計244点もの作品が寄せられました。審査は、3月4日(火)に写真家 鈴木正美氏(studio orange)、船橋在住の作家 森沢明夫氏を迎えて行いました。(以下審査員のコメント)秀作が多く、選考に時間がかかりました。惜しくも受賞を逃した作品のなかには、トリミングひとつで見違えるような秀作へと変貌を遂げる可能性を秘めたものも多かったです。日本が誇るこの三番瀬という貴重な自然への愛情が、それぞれの作品のぬくもりとなって、ひしひしと伝わってきました。これからも三番瀬に足しげく通って、さらに素晴らしい写真作品を生みだしていただけたらうれしく思います。

理事長賞

港 昇さん「陽が沈む頃!!」
港 昇さん「陽が沈む頃!!」

中央の子供のポーズと金色の光に「希望」を感じました。太陽のエネルギーを一身に受け止めているようにも見えます。両足から伸びている影もポイントですね。都会の中に残された豊かな干潟が、100年後の子供たちにも元気な笑顔を与えてくれますように!

三番瀬部門

《大賞》

橋本 昭秀さん「急げ、急げ」
橋本 昭秀さん「急げ、急げ」

撮影者のレベルの高さが一目でわかります。砂浜で上下に分割された構図が見事ですし、色彩のバランスも秀逸です。手前の女の子と水に映った脚が醸し出すアンバランスな雰囲気は、見る者に0.5秒後の女の子を想像させます。

入選

しんちゃん宝物発見
しんちゃん宝物発見

しんちゃんの笑顔そのものが宝物ですね。撮影者としんちゃんの心の距離の近さが感じられる作品です。大きなアサリが獲れてよかったね!

関谷 俊夫さん「石井 英昭さん「銀砂丘」
石井 英昭さん「銀砂丘」

見る者を「静寂」のなかへ引き込むような、不思議な力を持った作品です。大雪の後の貴重な撮影のチャンスを、「モノクロのようなカラー写真」で表現しているところにも惹かれました。

富士山部門

《大賞》

伊東 央二さん「夕暮れ」
伊東 央二さん「夕暮れ」

望遠レンズを上手に使って、富士山と三番瀬と家族の距離を近づけることで、安定感のある構図になっています。一日たっぷりお父さんと遊んだ家族のぬくもりが、ほんわか漂ってくるようです。

《入選》

小野 武弘さん「富士山をバックに」
小野 武弘さん「富士山をバックに」

豊かな自然の残る三番瀬らしい写真です。どっしり構えた富士山が、鳥や海を見守っているようにも思えてきました。晴れた日のコントラストの高い海を、モノトーンのような美しさで表現しています。

佳作

伴 博之さん「茜に染まる」
伴 博之さん「茜に染まる」

潮の引いていくS字の道が、ぺったりと夕日のピンクに染められ、奥の富士山へと視線をいざないます。きらりと光る観覧車と手前の鳥が、夕暮れの渚をより印象的にしています。

福井 幸さん「引き潮」
福井 幸さん「引き潮」

手前の石と、川のような水面を使って、画面に独特の変化をつけつつ、絶妙な構図バランスをとった秀作です。静けさと海風を同時に感じさせる風景ですね。

上村 昌人さん「光る潟」
上村 昌人さん「光る潟」

近づいて見るほどに味わいが増してくる写真です。空、砂紋、水面の光の美しさと、鳥の群れの動きが印象的です。

高橋 武文さん「少年」
高橋 武文さん「少年」

元気に走る子供が水面にのびる光に入った瞬間をバッチリとらえています。大人に駆け寄るこの子の声が聞こえてきそうな、「物語」を内包させた夕景です。

保坂 浩さん「ホラ!捕れたよ」
保坂 浩さん「ホラ!捕れたよ」

子供の顔をよ~~~く見ると、本当に一生懸命にアサリを取ったのだろうな、と微笑ましい気分になります。お母さんの嬉しそうな表情も最高です。

甲田 修三さん「追憶」
甲田 修三さん「追憶」

三番瀬の東突堤が、いつか夢の中で見た異国の情景のようです。小説や映画のワンシーンに使われそうな、ロマンチックな空気感を醸し出していますね。

審査員特別賞

岡部 孝彦さん「未知への憧憬」
岡部 孝彦さん「未知への憧憬」

芝生に降り注ぐ陽光の温かみと石像の優しいポーズを上手に組み合わせることで、童話の世界を思わせるような作品に仕上がっています。

市原 未明さん「干潮」
市原 未明さん「干潮」

打ち上げられたクラゲが「レンズ」のようで、思わず目を奪われます。未知との遭遇のような雰囲気をたたえた不思議な写真ですね。

三番瀬ナウ
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