第14回ふなばし三番瀬海浜公園フォトコンテスト受賞作品
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第14回となる『ふなばし三番瀬海浜公園フォトコンテスト』は、公園内(干潟を含む)で撮影した、三番瀬に生息する生きものや四季折々の風景、イベントや人とのふれあい、子どもたちの楽しそうな様子などをテーマに募集しました。今回は、130点の応募作品が寄せられ、審査は船橋在住の作家 森沢明夫氏、写真家 鈴木正美氏を迎えて行いました。
理事長賞
夕日が描く光の道のなか、子供の背中に「何か」をしてあげているシルエットが愛情や優しさを感じさせますね。あえて太陽を画面から外して、その暖色の光彩とシルエットのみで構成している点もいいですね。
優秀賞
タイトルの「ごめんねのちょっとまえ」というのが、とても可愛いですし、二人の子供の近しい関係性が表現されていますよね。技術的には、半逆光で砂粒の動きが「立体感」をもってしっかり表現されています。写真を見た瞬間に、こちらも思わず「あっ」と目を閉じてしまいそうな決定的瞬間を捉えているところも評価点です。
入選
スマホで撮られた写真ですが、濡れた地面と空、そしてアーチを描く水の色味が独特の印象を生み出した一枚です。アーチから外れたしずくが、躍動感と不思議な静謐感を生み出してもいます。
パッと見て「きれいだな」、と目が留まる作品でした。朝日を受けて光る雲の模様と、それを映す海、そして濡れた砂紋にハイライトを立たせた模様が、立体感をもって表現されています。この場所に立って自分の目でも見てみたい、と思わせてくれました。
これはアイデア勝ちですね。カラフルな無数のテントを山に見立てて、富士山へと連なる「連山」にしているところが、とても面白かったです。望遠レンズの効果を上手に使って、テントと富士山の距離感を近くしたのも素晴らしいですし、また、空と富士山とテントだけで構成したことも作品の面白さを際立たせています。
タイトルは「噴水あそび」ですが、この作品のおもしろさは、子供が自分の影を楽しんでいる様子が表現されている点です。むしろ「影あそび」ですかね。構図にも安定感があり、写真の上手さも伝わります。
富士山賞
ダイヤモンド富士を捉えた作品ですが、大胆に山頂だけを切り取ったいさぎよさがこの作品の特長ですね。雲の向こうにうっすらと輪郭をもった太陽が、絶妙な露出で表現されているのも評価点です。
生きもの賞
斜めから差し込んだ強めの光が、砂地のコントラストを強くして、ごつごつとした独特の立体感を生んでいます。画面全体が、どこか火山地帯を思わせるような力強い雰囲気に満ちていて、そのなかをよく見ると同じ色をしたカニがいるという面白さに拍手です。
野鳥賞
画面のなかにいる3羽のダイシャクシギの配置と動きが、とてもバランスよく構成されていると思います。シンプルでやわらかな色調が心地よく、壁に飾っていても見飽きない作品かもしれません。
テーマ賞
絵葉書にしたいで賞
よく見ると、空と海にたくさんの色彩が見て取れます。どこか虹を見ているような絵画的な楽しさを感じさせてくれる風景写真ですよね。この世界は「色」で満ちている!
愛すべきパパで賞
白目になっている表情に、思わず笑いました。左に向かって動いているパパの左側をあえて狭くした構図が、作品のなかに「不安定感」を与えています。そして、それがむしろこの作品の味になっています。影をきちんと入れているのもいいですね。
ブルーハワイで賞
かき氷を食べて青くなった舌を「べー!」とやりつつ、野球帽の上にカップを乗せているという、やんちゃな雰囲気がいいですね。見ている者をほっこりさせる素敵なスナップ写真です。空の青と帽子の青と舌の青とマスクの青がそろっているのも面白いです。
未来が輝くで賞
子供たちにポーズをさせて撮影した、いわゆる「作り画」ですが、雲の形と明るさが、そのままこの子達の未来の「希望」に見えてくる作品ですね。そういう未来をつくるためにも、大人は頑張りましょう!
透過光がきれいで賞
望遠レンズで被写界深度を浅くすることで、夕陽を透過して黄金色に輝くセイルの美しさを際立たせています。まるで、セイルそのものが夕陽のようで、海に沈みゆく落陽を思わせてくれます。
審査員特別賞
月を掌に乗せて何かを探している「旅人」のように見えました。紫の空と水の映り込みが「異世界感」を漂わせていて面白いですよね。
パイプのようなマテガイと二枚貝で描いたハートが、存分に遊びきった一日の終わりを想わせてくれます。見上げた雲の雰囲気も、帰途に就いた子供たちの心の満足感を表しているようです。